投資の考え方

ESG投資を逆手に取り機関投資家を出し抜く

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最近会社でもよく「ESG投資」なるものを聞きます。これは環境(Environment)社会(Social)・企業統治(Governance)の略で、今後の持続可能な社会の発展に資する企業に投資しますよ、という投資の考え方のことを指しています。例えば、CO2排出を極小化する、女性の幹部登用を進める、新興国の貧困を減らす、取引先と適切なビジネスをする、といった取り組みを行う企業に重点的に投資をするということです。

ESG投資を実行するとどうなる?

欧米の機関投資家にはESG投資が徐々に浸透してきています。この考え方からすると、「CO2を排出する石油・石炭会社などには投資しない」「ギャンブル産業には投資しない」ということになります。

例えば、ノルウェーの年金基金がCO2を垂れ流す環境に悪い石炭産業への投資をやめた、などの記事がネット上で出てきます。個人的には、ノルウェーなんて北海油田からの石油で年金基金の原資をつくったのに、よく堂々と「CO2排出は駄目だ」と言えるな、と思いますが・・・・。

当然ながらタバコというのは健康に悪い商品ですので、ESG投資という観点では「タバコ株には投資しない」ということになります。

Quick ESG研究所というサイトに、タバコ企業には投資をしないという欧米の機関投資家に関する情報が掲載されています。もしかしたら最近のタバコ株の下落は、ESG投資による機関投資家の売りというのも一つの要因かもしれません。

個人投資家としてどう対応するか?

投資家
機関投資家が投資を引き上げるのなら、タバコ株やエネルギー株はもう上がらない。投資するのはやめよう

と考える投資家も居ると思います。しかし、私の考え方は全く違います

タバコ株の収益性は、機関投資家がESG投資をしようがしまいが、無関係に決まります。機関投資家がESG投資のためタバコ株を売るからといって、タバコ会社の収益性が棄損されるわけではありません。ビジネスは通常通り継続します。

ESG投資を実行するために機関投資家がタバコ株やエネルギー株を売って株価が下がったときが絶好の買いのチャンスとなります。ほかの大多数の行動と逆の行動とすることで大きな利益を得ることができるのが投資の鉄則ですが、ESG投資というのは「逆張り」の機会を与えてくれるものと思います。

我々個人投資家は機関投資家と違い、四半期ごとに投資成績を評価されることはありません。なので、四半期先に株価が下がろうが上がろうが、投資している会社のビジネスが問題ない限り、機関投資家がESG投資をしようとも気にせず、「いい会社」をずっと持ち続けたらOKということになります。

欧米はいつも自分たちでスタンダードを作り、世界中に「自分たちが作ったスタンダードに従え」と迫ります。このESG投資についても同じようなものと思います。これからはやりつつある投資コンセプトの一つでしょうね。

何度も言いますが、投資というのは皆の逆を行くことで大きな利益を得られます。みんなが右といっているのに左に進むのは勇気がいることです。しかし、ESG投資というのは、素晴らしい企業・そうでない企業も全部一緒くたに「CO2を出す」「ギャンブル産業」「タバコ企業」だからといって機械的に投資をしないという考え方です。

ESG投資のせいで株価が下落した「素晴らしい会社」を我々個人投資家は狙うべきなのではないかと思います。もちろん、会社のビジネスが棄損されたから株価が下落する、ということもあるので投資する前によく確認する必要があります。

タバコ株については、商品は健康上の問題はあるものの、投資家にはきちんとリターンをもたらしてきた素晴らしい企業です。エネルギー株についても、新興国を中心に石油や石炭が必要な人々に販売し、投資家にリターンをもたらす素晴らしい企業がいくつもあります。ESG投資を懸念してエネルギー株・タバコ株には手を出さないでおこう、とは考えずに、ESG投資による株価下落をチャンスととらえて素晴らしい企業を買いあつめる、この考え方が重要なのではないかなと思います。







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スモーク

スモーク

新卒日本企業→豪州駐在→豪州企業転職→日本に帰り日本企業転職→外資系企業転職で今に至る。オーストラリアには7年在住。豪州株がポートフォリオの主力で総資産は1億円弱、年間受取配当金は税後で300万円。すでに経済的自由は達成も、まだまだ資産と配当金を伸ばしていきたいと考えている。

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