投資の考え方

個人投資家の強みで機関投資家に勝つ

投稿日:2018年5月19日 更新日:

今日は我々個人投資家の強みと、どうやって機関投資家に勝つのか、というのを考えてみたいと思います。

株式市場には、投資家から資金を預かり、大量の資金をマーケットに投資する「機関投資家」と、我々のような個人投資家の2種類の投資家が存在します。少し古いデータなのですが、日本証券取引所が「2016年度株式分布状況調査の調査結果」で投資家の種類別の株式保有比率を調査しています。

これを見ていると、個人投資家の株式保有割合は20%弱前後で推移していることがわかります。

我々個人投資家というカテゴリーで株取引しているのは市場全体の20%で、あと残り80%は機関投資家によって保有されていると考えてよいでしょう。株式投資で利益を得るには、個人投資家と機関投資家の強みと弱みを理解し、機関投資家の弱みを突く方法を知っておく必要があります。もちろん、株式市場はゼロサムゲームではなくプラスサムゲームなので、経済が成長し、株価が上昇する場合は機関投資家・個人投資家全員が儲かるという場面もあります。

個人投資家・機関投資家の強みと弱み

それぞれの強みと弱みを比較し、個人投資家の勝ち方を考えてみたいと思います。

強み 弱み
機関投資家
  1. 豊富な情報力。投資先に関するあらゆる情報を瞬時に得ることができる。また、投資先の経営者から直接話を聞ける機会も多い。
  2. 分析力。社内のアナリストが分析することで、より精度の高い投資判断ができる。
  1. 資金が大きすぎる。中小株は流動性がないため、大量に購入すると、株価がすぐにあがってしまう。よってある程度規模の大きい企業のみが投資対象となる。
  2. 四半期に一度、投資実績を資金の出し手に評価される。理由のない株の値下がりにも「なぜ運用パフォーマンスが下がったのか」と丁寧に投資家に説明しなければならない。
  3. ファンドから投資家が資金を引き出す場合、不本意なタイミングで株を売って現金化する必要がある。
個人投資家
  1. 中小企業株にも投資できる。流動性のない中小企業株を、株価に影響を与えずに購入できる。
  2. 投資実績を誰にも問われない。一時的に株価が下落しても、誰も責めてこない。
  3. 自分のタイミングで株を売って現金化できる。
  1. 情報力が足りない。個人でアクセスできる情報量やスピードには限られる。
  2. 分析力が限られる。分析は一人で行う。

上記の通り機関投資家はたくさんお金を持っていて経営者に直接会うこともでき、情報分析を行うアナリストを抱えているが、投資実績を資金の出し手に四半期に一度報告しないといけない、という特徴があります。一方で個人投資家は資金力や分析する力は劣りますが、どんな運用をしようが、誰にも文句を言われないという特徴があります。

個人投資家はどうすればよいのか?

まずは、機関投資家が参入しない「中小企業株」に投資して儲けるという方法があります。機関投資家は、資金が大きすぎるため、ある程度の規模のある株でないと買い付けられないという特徴があります。基本的に大企業よりも中小企業株のほうが株価が上がりやすいです。利益1兆円の会社が利益を2倍にするよりも、利益10億円の会社が利益を2倍にするほうが時間が掛からないからです。株価は基本的に利益に連動しますので、利益が倍々ゲームで増えやすい中小企業への投資というのが個人投資家がとるべき戦略の一つですね。

中小企業株で、業績のよい株を買えばよいということになりますが、日本株の場合は多くの投資家ブロガーが中小企業株を分析しているのでこれらの中から良いと思う企業をピックアップすると効率がよいと思います。実際、私はその方法で2008年から投資を始めましたが、給与から生活費を除いた貯蓄を、株の運用により3000万円に増やすことができました。(当然アベノミクスに乗っかり、たまたまタイミングよく儲けだたけというのもありますが)

次に、「良い会社だけど悪いニュースなどで一時的に下がった株を購入し、じっと待つ」という方法があります。機関投資家は、四半期に1回、社内や資金の出し手である投資家に対し実績を報告しなければなりません。その際、「株が下がっているから、すぐ売れ!」と言われたり、株の値下がりで資金を引き揚げてしまう投資家が出てきたりします。そうなると、「一時的に業績に響くかもしれないが、2・3年後には必ず回復する」と思われる株であっても泣く泣く売却しなければならないことがあります。またそうなるのが怖いので、買い向かうことができません。

一方で個人投資家は誰にも批判されませんから、「一時的に下がった株を買い向かう」という投資が実行可能です。ただし、「本当に株価が回復するのか」といのは注意して分析する必要があります。もう業績が回復しないから株価が下がるということは往々にしてあり得ることです。「ビジネスは変わりないのに株価だけが下がった」という株であれば、そのうち回復する可能性が高いです。

私の投資方法は

私は、「いい会社だけど、悪いニュースで一時的に下がった株を購入し、じっと待つ」という投資を実行しています。具体的には、タバコ会社の株を購入しました。

タバコ会社は投資家にリターンをもたらす「良い会社」ではありますが、電子たばこの売上が鈍ったことなどで2018年4月に大幅に株価が下落しました。機関投資家の場合は、「下がっている株はすぐに売れ」と社内・社外の圧力などで売ってしまう可能性がありますが、私のような個人投資家は誰にも文句を言われませんので、よしんばこれからさらに株価が20%下落したとしても、10年後には必ず回復するという確信があれば、どんどん買い進めたらよいということになります。

タバコ株は今後も多額の配当金を今後投資家にもたらしてくれるものと確信しています。よって、4月の株価下落をチャンスととらえ、2000万円近くをタバコ株に投資しました。更に今後下がることがあれば買い増していきたいと考えています。

 

ところで、2018年4月現在では日本の中小企業株はどれも株価が高すぎて、手を出せなくなってしまいました。おそらく個人投資家などがブログで発信したことで良い企業が割安のまま放っておかれることが少なくなりつつあるのかなと考えています。また中小株が割安になれば投資をしていきたいですが、今のところは様子見をしたいと思っています。







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スモーク

スモーク

新卒日本企業→豪州駐在→豪州企業転職→日本に帰り日本企業転職→外資系企業転職で今に至る。オーストラリアには7年在住。豪州株がポートフォリオの主力で総資産は1億円弱、年間受取配当金は税後で300万円。すでに経済的自由は達成も、まだまだ資産と配当金を伸ばしていきたいと考えている。

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