日本経済について

人口減少社会の悲惨さ

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本日はNHKで「縮小ニッポンの衝撃」という番組が放送されていました。その内容を見ると、遠い将来の日本社会もそうですし、近い将来の日本社会も厳しいことになるのか・・・と暗い気持になってしまいました。

内容のまとめとしてはこのようなものでした。

  1. 高齢者が増え、現役世代が減るため、労働力が不足する。労働力が足りないので、高齢者を雇うしかない。特に介護・建設といった「3K」の仕事に現役世代からの応募は少なく、高齢者に頼らざるを得ない状況。
  2. ただし高齢者はどうしても認知能力・判断能力が鈍ってしまうので、仕事のミスが多くなってしまう。
  3. 労働者不足を補うのが外国人労働者。岡山県の美作市では多くのベトナム人が来ている。東京でも外国人労働者が建設作業などに従事している。
  4. 多くの外国人労働者が必要なのに、日本では「日本語試験合格」や、「滞在は5年までで、転職は不可」といった悪条件。台湾は滞在期間が12年で期中で転職可能。必ずしも日本に行きたいと思っている外国人は少なくなっている。

人口構造(棺桶型)

将来日本は少子高齢化で、人口はピラミッドは将来「棺桶型」になるということです。棺桶型とは一番右の人口ピラミッドのことで、80代の人口が最も多いため形が「棺桶」のようになっているという意味です。棺桶という言葉・・・まさに日本の今後を暗示するような言葉ですね。。。

 

労働者が足りない現状

将来の日本の縮図として岡山県美作市の状況が紹介されていました。

介護施設では、人手不足で高齢者の職員に頼らなければならないが、物忘れなどで「あのひとには仕事を任せられない」というかなり困った事態になっていました。ただ、代わりの人を雇おうにも、65歳以上の人しか応募してこない・・・。これが日本の縮図なのかと思うと暗くなります。

これは別の場面なのですが、もともと「人とつながる生きがい」のために低負担な仕事を高齢者に斡旋するシルバー派遣団体に対し、フルタイム労働の求人が殺到している状況も紹介されていました。さらに高齢者に対し若者と同じクオリティの仕事を求め、できなければ「のろい!おそい!」と罵声を浴びせられるとのこと。。ここまでひどい職場でなくとも、引退を申し出ても労働者不足で引退すらできない人もいました。

人手不足を補うのが、外国人労働者です。ただし「技能実習生」という扱いで日本での労働を許可されているので5年しか日本に滞在することができません。さらに介護の仕事に外国人を雇おうにも、今の日本の制度では、外国人は「日本語試験を合格」しなければ働くことができません。試験合格までは介護事業者が費用負担をしないといけないので、日本人を雇うよりも高くなる・・・そして日本人はどこいもいない・・・という状況です。つまり、日本の制度は現場の実態に一切合致していないということです。介護施設の責任者は、「実際の介護の現場では試験合格できるほどの日本語は不要なのに」と、困惑していました。

一方で、台湾では「労働者」という扱いで外国人を受け入れており、滞在許可は12年、その間の転職は可能という条件です。さらに介護現場で働くのに語学試験の突破という条件はありません。

ベトナム人など、出稼ぎに行く労働者からすると、台湾と日本、どちらを選ぶでしょうか?番組でも、「必ずしも日本にいきたい労働者ばかりではない」と説明されていました。私が労働者なら条件が悪すぎる日本にはいかないですね。

「縮小ニッポンの衝撃」を見た私の感想

まず、テレビ番組なので物事を大げさに伝えている、ということは念頭におきつつ冷静に見ないといけないと思いました。が、大げさに伝えていると割り引いてみても、やはり高齢社会の厳しさを実感せざるを得ません。

少子高齢化はどうしようもありません。これに何とか対処するよう、政策により工夫する必要があります。

にもかかわらず、外国人が介護の仕事をするには「日本語試験突破」という条件を日本政府は課しています。現場では明らかに人手が不足しているのに・・・。そして、他国と日本の労働条件なんてSNSなどですぐに母国の出稼ぎ労働者予備軍に共有されるので、今後日本には誰も来てくれなくなるかもしれません。

日本政府の外国人労働者受入に関する政策立案の背景には「外国人は日本に来たくて仕方がない。厳しい条件を課し、優秀な人間のみを受け入れよう」という考え方があると思います。たしかに1980年代や1990年代の日本の経済力は強く、多くの外国人が殺到したのだろうと思います。

ただし2018年の現在、日本の経済力、特に一人当たりGDPは25位です。OECD諸国の中でも20位です。つまり、日本よりも豊かな国というのは20か国以上もあるのです。そんな中、無駄に、無意味に厳しい条件を外国人労働者に課したらどうなるでしょうか?誰も来なくなるでしょう。

 

外国人が嫌いだから、別にいいやという意見もあると思います。ただし、もはや外国人がいなければ介護といった現場が回らず経済活動がもう立ち行かない時代になっているのだと思います。

でも日本政府は条件を簡単に変えないでしょうね。日本の大企業に勤めているのでわかるのですが、日本の組織では「条件を緩和する」という意思決定は非常に困難なのです。このことで、何か事故などが起こった場合のリスクを過度に評価するのです。本当にどうしようもなくなるまで、外国人労働者が来日しにくい条件が継続されるものと思います。

私が高齢者になる30年後には、日本の経済は今よりもっと厳しく、さらに人手不足となるでしょう。日本脱出もしくは、料金の高い高級施設に入所しなければならないかなと思います。

30代の今の内から資産運用によりコツコツ資産を貯め、「経済的自由」、つまり金融資産のみの収入で生活コストが賄えるようにしなければならないと、決意を新たにしました。お金があれば、まだ自分や家族だけでも守ることができます。

 

 







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スモーク

スモーク

新卒日本企業→豪州駐在→豪州企業転職→日本に帰り日本企業転職→外資系企業転職で今に至る。オーストラリアには7年在住。豪州株がポートフォリオの主力で総資産は1億円弱、年間受取配当金は税後で300万円。すでに経済的自由は達成も、まだまだ資産と配当金を伸ばしていきたいと考えている。

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