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投資の考え方

株式投資で結果を出す能力

投稿日:2018年6月17日 更新日:

我々投資家は、「この銘柄が上がる」「この会社は伸びる」と思うから投資するわけです。つまり、誰しもが「予測」を行ったうえで投資をしているということになります。将来を予測する能力の高い投資家であれば、株式市場で人一倍儲けることができる、ということになります。今回は「予測能力」に関する本、その名も「超予測力」という本の内容を紹介したいと思います。

予測能力は実在する?

この本の筆者はある社会実験を行いました。「次の大統領選に勝つのはだれか」「ブレクジットは発生するのか」といった将来予測に関する質問を、この実験に参加してくれるボランティアに送付し、参加者は「50%の確率でXXが起こる」「70%の確率でYYが起こる」と予測します。「起こる」「起こらない」という予測ではなく、確率で予測を出します。ボランティアの多くは退職者などの一般人でした。

参加者としてはあらゆる質問に対し「50%の確率で発生する」と回答してもよいのですが、それでは予測レースに勝つことはできません。新聞記事やネットの記事などで、質問に出てきた事象の発生確率を予想し、自分なりの数値を導き出して回答することで、予測レースに勝つことができます。勝つ、といっても賞金などがあるわけではなく、あくまでも知的好奇心というのが参加者の動機です。

結論ですが、優れた予測能力というのは「実在する」ということです。さらに、優れた予測をするために必要な能力というのは「凄まじいIQ」という生まれつきの能力ではありません。「異なる意見・事実に対する柔軟に受け入れる、努力を惜しまない」といった、「物事への考え方・取り組む姿勢」こそが優れた予測に必要な能力とのことです。

もちろん、100%予測が当たる人などいません。今回の実験でも100%当てた人は居ません。だだ、今回の実験で明らかになったのは、他人よりも明らかに予測結果が優れている人たちが居て、その人たちの行動原理には一定の共通点があったということです。

どういう人が予測を外しやすい?

端的に言うと、運命論者が予測を外しやすいということです。例えば「ドナルド・トランプのような人間が大統領になろうはずがない」とか「サダムフセインは悪者だから大量破壊兵器を隠しているに違いない」といった、信念に従って予測する人は、予測の精度が低いとのことでした。信念に従う人は、自分の信念と異なる事実が出てきても(トランプが有利とか、大量破壊兵器が無さそうという情報)、受け入れることが出来ず、予測に反映させることが出来ないようです。

逆に予測の精度が高い人というのは、「自らの意見は死守するものではなく、検証すべき仮説にすぎない」という考え方を持っているので、新たな事実が出てきたら柔軟に予測を変更することができます。ケインズも、「事実が変化したら、私は意見を変える」という言葉を残しています。(実際そう言ったのかは議論があるようですが)

ところで、本書によると、知名度と予測の正確さは逆相関しているという興味深い記述がありました。影響力・人気のある思想家というのは物事を断定的に言います。人々は、断定的に話す人を好むものなのです。正確さの根拠は求めません。更に、人々は、有名人が行った予測について、検証をしません。よって、断定的に面白く自分の意見を述べる人というのが、その正確性が問われることもなく影響力を持ちやすいのだそうです。独裁者などはこれに当てはまるのかもしれませんね。

優れた予測者の作業手順は?

優れた予測者、すなわち「超予測者」は、質問内容を「知りえる情報」と「知りえない情報」に分離し、知りえる情報を丁寧に収集します。さらに自分と異なる意見も確認し、多様な見解をひとつの判断に統合するという作業を行います。新たな情報が出てきて予測をアップデートする時は、直近の情報にあまりに重みをつけることなく、かといって過去の自分の判断に固執することもなく、情報を比較検討します。

事実に基づき、丁寧に予測をすることで、100%確実に当てることは出来ないまでも、他人よりも予測の精度を上げることが出来るのが「超予測者」ということです。

超予測者になるには努力が必要

「超予測者」になるために「魔法の秘訣」というものはなく、当たり前のことを愚直に行うことが重要ということです。ではなぜ誰しもが当たり前のことを出来ないのでしょうか?



まず、人間の脳というのは以下の特徴があります。

  • 少数の事実・証拠で結論に飛びついてしまう。デタラメな物事を説明しようとする抑えがたい欲求があるので、それ以上調べようとせず「結論はこうだ!」と決めつけて安心してしまう。
  • 最初に思いついた結論を違う事実が出てきたとしても、それを認めない。脳は「つじつまが合っていること」を強く求めるので、最初の結論と違う事実は「見なかったことにする」
  • 直近の情報に過度に影響される。例えば実際には暖冬なのに、急に気温が下がったので「この冬は例年より寒い」と感じる。

ということで、我々人間は、知能の高低に関わらず、脳の構造上「超予測者にはなりにくい」という特徴があります。分かっていても、「超予測者」のようなアクションが取れないということです。意識的に努力しなければ、優れた予測者たりえないのかもしれません。

株式投資で結果を出す能力とは?

ここからは私の意見となります。本書に出てくる「超予測者」の物事の考え方・分析方法というのは投資にも応用できると思います。

投資の考え方として、「高配当株投資がよい」「成長株投資だ」「アメリカ株への投資がベスト」「日本語というアドバンテージがあるのだから日本株のほうが儲けやすい」といった様々な考えがあると思います。

本書を読むと、こういった投資の哲学というのは常に検証をし続けないといけないことが分かります。日本株が上がっているからといって「アメリカ株は駄目だ」ということではありませんし、高配当株が下がっているからといって、「成長株投資をしない投資家は負け組」というわけではありません。あくまでも、場合によりけり、ということです。

アメリカ株が上がっているから、アメリカ株の方が良い、という考え方ではマーケットの反転時に大きな損失を出す可能性があります。投資している各銘柄のビジネスで、どういった点が業績向上に繋がっていくのか、どういう事実が出てきたら業績が悪化しそうか、といったことを念頭に、事実を集めて丁寧に確認することが、株式市場で人一倍良い成績を残すために必要な能力ということになります。

超予測者の考え方でいくと、「Aというアメリカ企業とBという日本企業、似たような会社だが、どちらに投資をしようか。アメリカ企業のほうが株主を向いて経営している。ただ、この日本企業は増配余力があるし、経営者も増配にコミットしている。実際、『顧問制度』といった株主にとってムダ金となる制度を廃止している。指標で見るとBのほうが割安なので今回は日本企業のBに投資しようか」というような意思決定をするのかと思います。日本企業だからといって自動的に投資をしない、という意思決定はしません。

株式市場でも、直近のニュースで株価が過剰反応したり、事実が何もないのに狼狽して売ったり買ったりする人が多くいます。私もそうでしたし、これからもそうするかもしれません。しかしながら、このような姿勢は避けなければなりません。

「自分が求める投資リターンは年間5~8%で、そのリターンを満たしてくれるような企業はXXX社で、それはXXX社のビジネスはこのような特徴を持っているから投資する。もしこの事実に反する事態があれば売って別の銘柄に乗り換える。」という投資姿勢なら問題ないでしょう。

一方で「高配当株以外に投資しない」「成長株以外に投資しない」「最近高配当株が下がっている。やっぱり時代は成長株!」「有名な投資家が売ったから売り!」という、まさに予測を外す人の考え方を踏襲するような投資の意思決定方法だと、株で負けてしまうということになります。ただし、私も含めこのような意思決定をするように人間の脳は進化しているので、どうしてもこのような考え方で無意識的に感情で投資の意思決定を行い、後付けで理由を付け足すということが多いのだと思います。

投資家なら誰でも定量分析により銘柄を分析できますが、イザ「売り・買いの意思決定」するときには、私たちの脳に深く刻み込まれた行動パターンに支配されます。つまり「事実を確認せず自分の投資哲学に従い売買する」「有名人に従い売買する」「直近のニュースに影響されて売買する」ということに陥ってしまいます。これは頭の良し悪しとは関係ありません。頭のいい人でも、進化の結果プログラムされた脳の傾向を乗り越えることは簡単なことではありません。

株式投資でよい結果を出すには、脳にプログラムされた行動パターンに乗るという誘惑を断ち切って、事実を収集して冷静に分析し、投資の意思決定をするということが重要かと思います。これは誰にでも出来そうで、出来ないことですね。私も多分できません。でも、脳にはこのようなバイアスがあるんだということは気にしつつ投資していきたいと思います。

そして、最後に。私は、たばこ株は今後も高配当であると信じて投資をしていますが、たばこが将来根絶やしになりそうな事実があれば、他の銘柄に切り替えたいと思います。個人的には、薬物のように地下経済に潜ると税収も失われることになるので、たばこが完全に禁止になることは無いと思っています。

 

 

 







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