日本企業について

新入社員意識調査:昇進はどうでもいい

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新入社員働くことの意識調査」なるレポートが日本生産性本部から出ていました。

毎年、新入社員に対して「人並み以上に仕事に頑張りたいか」とか「どこまで出世したいか」といった質問をしてデータを残しているようです。日本生産性本部ということで、おそらく日本企業に入社した新入社員を対象にアンケートを取っているものと思われます。

今年のデータを紹介したいと思います。

まず、「どこまで出世したいか」ですが、最も多い回答はなんと「どうでもいい」でした。そりゃまあどうでもいいですよねwww。でも入社二十年のベテランのようなことを言うんですね~。

「どうでもいい」の次は「専門職」その次は「部長」です。

興味深いのは10年前と比較しているという点です。10年前の1位は「専門職」その次が「社長」ということになっています。「専門職」としてほかの会社でもつぶしが付く人材になりたいという人は時が移り変わっても多いのかなと思いますが、社長になりたいんだという人はかなり減っているように思います。

 

次に「人並みで十分」「人並み以上に働きたいか」という質問ですが。。。過去最高に「人並みで十分」という割合が増えています。

過去最高というのがすごいですね。

 

最後に「若いうちは苦労すべきか」という質問です。こちらも「好んで苦労することはない」という回答が過去最高に高かったとのことです。

 

というわけでまとめますと、「自ら進んで苦労することはない」「人並みに働ければよい」「昇進はどうでもいい」というのが今年の新入社員の意識ということです。

「こんなので日本は大丈夫か・・・」と思う人が居るかもしれませんが、日本企業の昇進の仕組みから考えたら、極めて合理的な回答だと思います。

日本企業の場合は、業務分掌が明確でないので、自分が頑張らなくてもだれかがカバーしてくれるという仕組みになっています。さらに年功序列ということでそつなく仕事をこなすか、明らかに仕事が出来なくても(同期から数年遅れるかもしれませんが)勝手に出世することができます。

一方で、欧米企業だと業務分掌が明確なので、自分で頑張らなかったら自分にすぐ跳ね返ってきます。給料を上げたければ、自社の上のポジションに応募する、もしくは他社のより上のポジションに転職するということになります。その際に、自分で出した成果をアピールすることになるます。将来より良い職に応募するときにアピールできるよう、今、頑張るということが合理的となります。

翻って日本企業の場合は「進んで仕事をしなくても年を食えば勝手に昇給する」ということなので、頑張らないということが最も合理的な選択となります。

もちろん、仕事が面白ければ人間は勝手に頑張りますが、日本企業の場合は数年でいろんな職場に転勤する「ゼネラリスト」として生きることになるので、嫌いな仕事に就く確率がどうしても高くなってしまいます。

という私もその昔、全く向いていない営業の仕事をやってて本当に死にそうでした・・・。クビにはならないし、もうどうでもいいやと開き直ってからすぐに転勤になって内勤となりましたので助かりましたが、もしずっと営業のままだったら会社を辞めないまでも一切成果を残さない駄目リーマンになったと思いますね。今もかなり力を抜いているので駄目リーマンには変わりありませんが(笑)

横道にそれましたが、日本の人事制度のもとでは、今年の新入社員の回答通り、適当に仕事する、というのが一番合理的です。そんな人事制度がまかり通っている日本の大企業は、働くのはいいかもしれませんが投資する先ではないでしょうね・・・。







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スモーク

スモーク

新卒日本企業→豪州駐在→豪州企業転職→日本に帰り日本企業転職→外資系企業転職で今に至る。オーストラリアには7年在住。豪州株がポートフォリオの主力で総資産は1億円弱、年間受取配当金は税後で300万円。すでに経済的自由は達成も、まだまだ資産と配当金を伸ばしていきたいと考えている。

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