生き方

高等遊民っていいですよね

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高等遊民というのは、戦前の用語で「大学を出ているインテリだけど、経済的に働く必要がないので働かない人」という意味です。最高ですね(笑)

戦前は大学進学率が極端に低く(今の50%と比べると5%程度と言われています)富裕層の子弟か、よほど優秀な人でないと大学には進学しませんでした。家が裕福ではないけど優秀な人、というのは大学卒業後には官僚や三井・三菱といった財閥に勤務することになります。故郷に錦を飾るということですね。

一方で、富裕層の子弟の場合は、経済的には働く必要がありません。実家から生活費を補助してもらえるからです。古い慣習のある当時は、家を継ぐ義務のある長男は父親の会社に入社して跡取りとして働く場合が多かったようです。ただ、そのような義務のない次男・三男は気楽にブラブラしやすいこともあったようです。よって富裕層の子弟で大卒エリートの次男・三男が高等遊民になりやすいということです。

当時は珍しい大卒ということで、一般人よりはるかに知識はあるため、普段は読書などをして過ごすというのが高等遊民です。悪意を込めて言うと高等遊民は「就職できない社会不適合者で、たまたま財産があるので読書をして過ごす、世間に何も貢献しない穀潰し」ということになります(笑)

当時の政府としても、インテリの暇人が社会主義思想に染まって、国内で活動を始められたら困る、という認識を持っていたようで、無職の大卒エリートに対して問題意識を持っていたようではあります。世界恐慌で就職できなかった大卒エリートはそのような危険があったかもしれませんが、そもそも実家が裕福な高等遊民は社会を良くしたいとか、社会の矛盾をただすといったアイデアは無かったと思います。

ということで今や歴史上の存在なので本人たちがどう思ったのかは不明です。世間と離れて暮らしていたので歴史上の記録にも残っていないので、高等遊民がどういう生活をし、どういう思想をもち、どう暮らしていたかはよくわかりません。

しかし、戦前の小説から実態を垣間見ることができます。具体的には

夏目漱石「こころ」に出てくる「先生」

夏目漱石「それから」の主人公「長井代助」

川端康成「雪国」の主人公「島村」

の3人が高等遊民としてでてきますね。



「こころ」の先生は、奥さんとお手伝いのお婆さんと暮らしているが、特に仕事をしていない知識人です。ネタバレになるので詳しくは書かないですが(誰もが読んだと思いますが)「先生」のような人生の最期は嫌だなぁと思います。が、派手な生活はしていないものの、高等遊民として慎ましやか暮らしていくというライフスタイルには憧れます。

「長井代助」はいっちょまえに一軒家を構えますが、当然働いておらず、生活費についてはお金持ちのお父さんにもらって暮らします。それでいて人妻と不倫して挙句にお父さんに「お前の面倒はみない」といわれるという・・私から見ても凄まじいダメ人間っぷりです。

「雪国」の主人公「島村」は、親の財産で無為徒食、普段はフランス舞踏に関する翻訳などをしているという高等遊民です。妻子があるのに新潟の芸者のところに通うという、これまたダメ親父です。

3人に共通しているのは、エリートの大卒なのに、働かず、それで経済的に全く問題ないという状況です。芸者通いや不倫はダメだと思いますが、生活のために働く必要がない、という状態はとても魅力的です。私としては「こころ」の「先生」みたいに働かずに静かに暮らして、そして「天寿を全うする」、これが理想です。「先生」ほどではないですが、私もけっこう根暗なので何となく親近感がわきます。

私も生活のために仕事をせず、静か暮らしたい、と思い株式投資をしています。最終的には配当金だけで年間手取り600万円ほどあれば余裕で暮らせます。もう少し欲しいところですが月収50万円あればいいかな~と思います。

私が今やっているのはたばこ株集中投資なのですが、配当利率5%として税引き後の配当率は4%。年間600万円を得るには600万÷4%=1.5億円が必要ということになります。今運用しているのは3000万円なので、あと5倍ですね。配当金再投資をするとして、配当金含む年間の株式リターンが18%なら10年足らずで5倍になるのですが、たばこ株でここまでの高成長は多分無理でしょう。なのでやっぱり働くしかないです・・・。というわけで、現実的には、株式投資をしつつ前回の記事のように「終身雇用のひずみを利用した窓際族キャリア戦略」を追求することで、労働のストレスを最小限にして暮らしていけたらと思います。

過去の高等遊民たちの時代違い、今はインターネットがあります。個人でも情報発信がいくらでも出来る時代です。高等遊民として誰もやらないようなことを追求してインターネットで発信する、そういう生活が可能になります。こういう優雅な生活を夢見ながら、今はたばこ株をコツコツ買い進めたいなと思います。







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スモーク

スモーク

新卒日本企業→豪州駐在→豪州企業転職→日本に帰り日本企業転職→外資系企業転職で今に至る。オーストラリアには7年在住。豪州株がポートフォリオの主力で総資産は1億円弱、年間受取配当金は税後で300万円。すでに経済的自由は達成も、まだまだ資産と配当金を伸ばしていきたいと考えている。

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