日本企業について

年功序列制度:働かないオジサンはサボるのが合理的

投稿日:2018年7月18日 更新日:

今回は、経済学で出てくる「需要曲線・供給曲線」の考え方を使って、年功序列制度の会社では、仕事をできるだけサボるほうが合理的であるということを示したいと思います。

労働量と賃金の曲線

まず、下記のグラフのように「供給曲線」を「労働量の供給」、「需要曲線」をわかりやすく「賃金直線」としてみました。かなり滅茶苦茶な当てはめですが、こっちのほうがしっくりくるかな~と思いました。

ここでは、週40時間労働をすれば年収700万円もらえるとします。

ここでもし「働けば働くほど賃金が上がる」「成果を上げると賃金が上がる」など、理由はどうあれ賃金が上がるとなると労働者は一生懸命働きます。

下記の図のように賃金曲線が右側に行くので、労働量の供給曲線との交点が右上に移動します。結果として労働時間が40時間から50時間に増えて、給料も1000万円に増えます。

ここでは労働量=仕事の成果としていますが、自分自身の能力・スキルを高めて、単位時間あたりの成果量を向上させることができれば、必ずしも労働時間を長くする必要はありません。とにかく、年収UPのために労働量を増やすなり、スキルアップするなりで成果を上げようとするインセンティブが働くよ、ということです。

 

続いて、年収が500万円に下がる、となるとどうなるか見てみます。

賃金曲線が左側に行く、つまり労働量の供給曲線との交点が左下に行くので、「頑張って働かない」ということになります。給料下がるからやる気なくす、ということです。

現実世界では、サラリーマンは労働時間を短くすることは出来ません。実際はダラダラ定時まで仕事するとか、どうせ給料上がらないからスキルアップしないとか、そういうことで仕事の成果を上げようとしない、ということになります。とにかく賃金下げたらそれ応じて労働者は仕事の成果を上げませんということになります。

年功序列により、仕事の成果と賃金が関連しない場合

これは日本企業あるあるなのですが、賃金は年功序列で決まるので、年を取ればとるほど、勝手に給料が上がります。さすがに明らかに働かない場合は懲戒をくらうのですが、「明らかに手を抜いている」くらいでは懲戒をくらいません。さらに日本では過去の判例から、どんなに仕事が出来ない人でも、よほどの理由が無い限り、給料を下げたり、クビにはできません。

と、いうことでグラフがどうなるかというと下記のようになります。

週35時間労働とか、40時間働いているけど仕事の質が低すぎるとかで、500万円分の働きしかしてないのに、年功序列により給料が変わらないので結局通常と同じ700万円もらえます。さらに、上記グラフの黄色い三角形の面積だけ、労働者はサボった分得をすることができます。



週に5時間だけサボるというのは生ぬるいです。日本企業にお勤めの方なら実感があると思いますが、働かない人はマジで働きません。労働時間の半分以上ボケっとする人も居ます。どうせ減給にもクビにもならないからです。そこで、このような現実を元に週15時間しか働かないとどうなるかをグラフで示してみました。

一つ上のグラフと比べると、「サボった分だけ得する」黄色い三角形の面積が飛躍的に大きくなっています。つまり、200万円分の給料しか働いていないのに、700万円もらっているのでそりゃ得しますよね、ということです。

かなり前から「働かないオジサン」というワードが出てきます。問題視されているのですが、、、このグラフと見ると、おじさんになって年功序列で給料が高くなったら、「クビになるギリギリまでサボり倒す」というのが最も合理的な行動であることが良くわかります。

働かないおじさんは勝ち組か?

人生の価値観は個々人によるので何とも言えませんが、経済学的には紛れもなく「勝ち組」であるといえます。更に効率的なのは、出勤後に事務所でぼーっとしている間に自分のスマホでブログのネタを探したり考えたりして、定時で会社を出て家に帰ってから、ブログを執筆しまくって稼ぐ というライフスタイルかなと思います。日本企業の場合は出勤さえすれば、バレない範囲で何をやってもOKですので(当然成果を出さなくてもOK)ブログのネタとか、小説のネタとか、はたまた投資先の企業の分析など、副業に時間を割くことができます。

働かないおじさんの対処法は?

極めてけしからんこの「働かないおじさん」ですが、対処法はありません。仕事の成果ではなく年齢で賃金が決まりますので、どうしようもありません。あるとすれば、パワハラしまくって追い出すとか、追い出し部屋に詰め込むなどの方法がありますが、そんなことでヘコたれる働かないオジサンではないでしょう。断固とした決意をもとに意図的に手を抜くオジサンには勝てません。さらにそのオジサンが、「さぼっている膨大な時間を活用してブログを執筆し、広告収入で本業を超えていました」というのが笑えないジョークということになります。

更に救えないのが、「日本はオジサンが多い」ということです。

ウィキペディアの2016年の日本の人口ピラミッドですが40代後半のバブル世代以上の人数が多くなっています。つまり日本企業のサラリーマンのほとんどは、「サボり倒すことが最も合理的」というルールのもとで働いているということです。

いやーこの記事書いてみて改めて、「日本という国は終わっているな~」と思いました(笑)個人で防衛できるとすれば、外国株とか、日本株でも「伝統的大企業」ではなく、ビジネスモデルがすぐれた成長企業に投資するといったところでしょうか。

最後に、サービス残業した場合のグラフを掲載します。

サービス残業して1200万円分の仕事をしても700万円しか給料がもらえない、、となると、500万円分の富を会社に取られてしまう、ということになります。

日本ではサービス残業もまだまだ蔓延っています。労働者の富が会社に移転されるので、さぞかし会社は高収益だろうな・・・と思うのが普通ですが、日本企業の生産性は世界でも低いということです。もう諦めを通り越して笑うしかないですね。

いずれにせよ、私も30代で、年功序列により生活に必要な金額以上の給料を貰えているので、「働かないオジサン」化するのは時間の問題かもしれません(笑)

 







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スモーク

スモーク

新卒日本企業→豪州駐在→豪州企業転職→日本に帰り日本企業転職→外資系企業転職で今に至る。オーストラリアには7年在住。豪州株がポートフォリオの主力で総資産は1億円弱、年間受取配当金は税後で300万円。すでに経済的自由は達成も、まだまだ資産と配当金を伸ばしていきたいと考えている。

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