雑記

ホワイトカラーの賃金水準に下方圧力?

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今回はオーストラリアで話題になっている話です。

ホワイトカラーの賃金水準に下方圧力がかかっているかもしれない・・という話がオーストラリア中央銀行総裁が警告しているようです。主な理由はテクノロジーの進化です。

テクノロジの進化による賃金水準の下落

製造業では、賃金水準の安い途上国に工場を移転することで、アメリカや日本の工場の職が海外に行ってしまい、いわゆる第2次産業の賃金に下落圧力がかかりました。いわゆる産業の空洞化ですね。

一方、サービス業という無形の価値を作りだす仕事は、基本的に地産地消です。よって、これまで海外の移転が難しいとされてきました。ホワイトカラーの職は安泰で、賃金下落圧力もない・・と考えられてきました。

ところが・・・通信技術の進化により、今や世界のどこに居ようとメールなどで大量の情報を送信できますし、さらにテレビ会議システムも進化しているので、わざわざフェイストゥーフェイスで会わなくても綿密なコミュニケーションが出来るようになってきています。

私もよく仕事でテレビ会議システムを利用しますが、最新の設備の性能のは驚かされます。複数画面で遠隔地をつなぐことができ、場合によって片方の画面にパソコン画面も映すことで、複雑な打ち合わせも難なく可能です。これは画期的です。

ということで、企業側からすると、ホワイトカラー従業員も「わざわざ自国の高い賃金の人員を雇わずに、賃金水準の安いところに外注するほうが合理的」ということになります。

実際にオーストラリアでもホワイトカラー職が国外、特にフィリピンに流出しつつあるようです。例えば、企業幹部のスケジュール管理や電話受付といった秘書サービスはフィリピンへの移管が進んでいるようです。秘書サービスを利用する企業幹部は、スマホのアプリを介してフィリピンの秘書とコミュニケーション出来るため、意外と便利だそうです。(ちょっと具体的ですが月9のドラマSUITSの織田裕二の秘書をやってる中村アン的な仕事が、国外に移管されると考えると分かりやすいかと思います)

ということで、シドニーやメルボルンの秘書業務の賃金の上昇圧力が緩和されているようです。

また、私が知っている限り、オーストラリアのコールセンター機能、経理機能もどんどんフィリピンに移っています。時差がほぼ同じで、英語が話せてかつ賃金が安い国、ということでフィリピンへのホワイトカラー職の移管が進んでいるようです。秘書業務だけでなく、経理業務の賃金も下落圧力が掛かるのかなと思います。

テクノロジーの進化で日本のホワイトカラー職はどうなる?

日本でもオーストラリアと同じように、ホワイトカラー職の国外流出が進むか?というと、個人的には疑問ですね。

第一に、日本語というとんでもない参入障壁があります。日本以外で日本語が公用語の国はありません。10年くらい前は、大連などで日本語をマスターした中国人従業員にホワイトカラー職を移管していましたが、最近中国の賃金水準がどんどん上がっているので、そもそも移管する意味がなくなりつつあると聞いています。

第二に、日本のホワイトカラー職の賃金水準が相対的にどんどん低くなっています。日本人を安く雇えるので、国外に職を移管する合理性が無い、ということになります。というわけで、オーストラリアで発生しているような、ホワイトカラー職の国外流出は、日本ではそんなに進まないのではないかと思います。

我々個々人の立場からすると、英語を習得して、オーストラリアといった高賃金国から移管されるホワイトカラー職を得たほうがいいかもしれません。ただ日本では英語出来る人は少ないので、フィリピンのように国を挙げたアウトソース先となる可能性はほぼゼロですが…。。

つまり、日本語という参入障壁と、日本が相対的に衰退&賃金が下落しているので、ホワイトカラー職の国外流出は心配しなくても大丈夫、ということになります。現時点では、ホワイトカラー職の流出は英語圏の先進国の問題なのかなと思います。

結論:投資収入があればどうなっても安心

テクノロジーがさらに進化し、日本語から他の言語への翻訳が出来るようになれば、今後は日本でもホワイトカラー職の国外流出が発生するかもしれません。ミャンマーは一人当たりGDPは1300USドルと、日本の38000USドルと比べるとおよそ30分の1です。自動翻訳が出来れば、ホワイトカラー職がどんどんミャンマーといった低賃金国に流れる可能性があります。

労働者としては非常に深刻な問題ですが、投資家としての収入があれば心配しなくても大丈夫です。労働者の取り分が減った分、投資家への還元(の源泉)が増えるからです。テクノロジーが進んで、ホワイトカラー職の賃金下落圧力が高まる前に、投資を積み上げておきたいなと思っています。(最近たばこ株、石油株の大幅下落で意気消沈ですが(笑))

 



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スモーク

スモーク

新卒日本企業→豪州駐在→豪州企業転職→日本に帰り日本企業転職→外資系企業転職で今に至る。オーストラリアには7年在住。豪州株がポートフォリオの主力で総資産は1億円弱、年間受取配当金は税後で300万円。すでに経済的自由は達成も、まだまだ資産と配当金を伸ばしていきたいと考えている。

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