たばこ株分析

(たばこ株)ユニバーサル・コーポレーション銘柄分析〔2018年3月期〕

投稿日:

意外と誰も投資していない米国たばこ株であるユニバーサル・コーポレーションの銘柄分析です。実は48年間の増配を誇る高配当株でもあります。

SBI証券などから購入できます。グーグルで検索してみましたけど、誰もこの会社を分析していないので、ここで私が分析してみます!

会社概要

19世紀にさかのぼる歴史のある企業で、会社自体の創業は1918年。ティッカーシンボルはUVV。たばこの葉をたばこメーカーに卸売りしている企業。アルトリア・フィリップモリス・ブリティッシュアメリカンタバコ・JT・インペリアルブランズ・中国煙草など大手たばこメーカーなどが顧客になる。

以下のように、タバコ会社によっては、購入したいタバコの葉の部位が違うので、UVV社はたばこ会社の要望に応じた部位を販売している。

世界の30か国以上の2万4000もの農家と取引しており、地理的な割合はアフリカが30~40%、ブラジルが15~25%、米国が30-40%の割合。

会計年度は4月~3月で日本と同じ。2018年11月30日現在の株価は63.40米ドルで、配当利率は4.73%。時価総額は15.8億米ドル(約1,793億円)2018年3月期の売上は20億豪ドル(約2,260億円)、純利益は1億米ドル(約113億円)。

財務諸表分析

Annual Reportより過去の財務データをまとめた。

売上は過去10年で右肩下がり。利益は凸凹しているものの、おおよそ純利益率は5%程度である。同社は、タバコの葉の販売数量はピークを越えたとしている。

投下資本利益率は徐々に低下しており、だいたい5%程度。もはや高収益企業とは言えないレベルである。(有利子負債の数値は、Annual ReportのDebtを合計した)

キャッシュフローの推移は以下の通り。

営業CFは基本的に黒字。フリーキャッシュフローで配当払いは賄えている。配当金払いはしばらくは問題なさそうではある。

一株当たり利益と配当、そして配当性向は以下の通り。

一株利益は結局10年間変わっていない。一方、一株配当金は順調に上がっている。一部自社株買いを行っている。

ビジネスモデル分析(高収益の原因)

たばこの葉という、センシティブな商品を販売しているため、そうそう新規参入できるビジネスではない。(裏社会が入り込む余地がある)

顧客である大手たばこ企業も、安いからといって良くわからない新規の調達先からたばこの葉は調達せず、歴史があり世界中に供給網を保有しているUVVから購入することとなる。つまり顧客としてはUVV以外と取引するスイッチングコストが高いため、同社は激しい価格競争から逃れている。ただ、世界のたばこ需要が減っているので、UVVは青息吐息ではないものの、高収益ではない。

最近の状況

上記の数値の通り徐々に売上が下がっている。これは世界のたばこ消費量が徐々に減っているためである。

リスク

天候不順によるたばこの葉の不作がリスクである。

今後の展開

同社も認めているように、今後もたばこの葉の売上数量は減少すると思われる。アルトリアといった大手たばこメーカーと異なり、販売数量の減少を値上げでカバーできないので、売上・利益ともに徐々に減っていくものと考えられるが、アフリカや新興国の需要の伸びで、世界的な需要が維持もしくは再び上向く可能性はあるにはある。

分析を終えて

たばこ企業の割りには誰も注目していないということで、ユニバーサル・コーポレーションの分析をしてみました。

たばこ農家 → たばこの葉の収集・流通(ユニバーサル・コーポレーション)→大手たばこ企業(アルトリアなど) という工程でタバコが製造されますが、バリューチェーンの利益の大半は大手たばこ企業が握っているようです。中間に位置する、たばこの葉の流通企業であるユニバーサル・コーポレーションの投下資本利益率は5%くらいであり、大手たばこメーカーと比べたら低い数値です。凡庸なビジネスですね。

配当利率は4.7%とそこそこ高いのですが・・・どうせ投資するならアルトリア・JT・ブリティッシュアメリカンタバコ・フィリップモリスのいずれかの方がよさそうですね。



  • この記事を書いた人
スモーク

スモーク

新卒日本企業→豪州駐在→豪州企業転職→日本に帰り日本企業転職→外資系企業転職で今に至る。オーストラリアには7年在住。豪州株がポートフォリオの主力で総資産は1億円弱、年間受取配当金は税後で300万円。すでに経済的自由は達成も、まだまだ資産と配当金を伸ばしていきたいと考えている。

-たばこ株分析

Copyright© 株式投資で経済的自由 , 2018 All Rights Reserved.