たばこ株分析

(日本語訳)アルトリアがカナダ大麻事業大手クロノスグループの株式45%を取得

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アメリカのタバコ大手のアルトリアが、カナダの医療用大麻大手のクロノスグループの株式45%取得するとの発表がありましたので日本語訳しました。

アルトリアはもともとフィリップモリスから分社化した、アメリカ国内のみでたばこ事業をしている会社です。海外市場は引き続きフィリップモリスが事業を行っています。

アメリカでは喫煙率の低下などでたばこの販売数は減っています。アルトリアはこれまで販売数減を値上げにより売上高の維持を図ってきました。

しかし、ここにきて大麻企業への投資を行うことで、成長する大麻市場に乗りだしていこうという意図を明確にしました。今後のビジネスの展開が楽しみです。

いつものごとく、今回の医療用大麻企業クロノスの株式取得に関するアルトリアのプレスリリースを日本語訳しました。

アルトリアの「クロノス株取得」のプレス発表

アルトリアは、18億米ドル(24億カナダドル)を投じ、大麻企業クロノスグループの45%の株式を取得します。(今後4年間で持分を55%にまで増やすワラント付)

本日、アルトリアは、グローバル大麻大手のクロノスグループ(本社:カナダ トロント)の発行する新株を取得することに、合意した旨を発表いたします。この取引により、アルトリアはクロノスグループの45%の株式を一株あたり16.25カナダドルで取得します。合計投資額はおおよそ18億米ドル(24億カナダドル)となります。

クロノスグループとの合意に基づき、アルトリアは4名の取締役(うち1名は独立取締役)をクロノスグループに派遣する権利を得ます。クロノスグループは、現在の5名体制の取締役を7名に増員します。また、合意に基づき、アルトリアは今後4年間で、一株あたり19カナダドルでさらに持分を増やすこと権利があります。もしこの権利をすべて行使した場合は、アルトリアによるクロノスグループの持分は55%となります。

アルトリアの会長兼CEOであるハワード・ウィラード氏のコメントです。

「我々のパートナーである、世界的大麻リーディングカンパニーであるクロノスグループへの投資により、アルトリアにとって新たな成長の機会がもたらされます。我々はクロノスグループが世界での販売競争に打ち勝つだけの素晴らしいマネジメントチームを有していると信じています。クロノスグループの大いなる成長の実現を手助けできることを、心待ちにしています。」

クロノスグループ会長兼CEOであるマイク・ゴレンステイン氏のコメントです。

「我々が成長を加速させるための資源・専門知識を提供してくれるアルトリアは、我々にとって理想のパートナーです。アルトリアからの投資資金により、クロノスグループは世界の販売拠点・流通機構の拡大をより迅速に行うことができます。また、研究開発や顧客の認知を上げるためのブランドへの投資も増やすことができます。大切な点として、アルトリアとクロノスグループは、イノベーションを通じた長期的な成長というビジョンを共有しています。引き続き大麻市場で差別化を図ろうと考えています。」

今回の投資により、アルトリアは成長中の大麻市場に参画することになります。アルトリアは今後10年で大麻市場は急成長すると予想しています。アルトリアの基幹事業であるたばこ事業を補完する形で、さらなる成長をもたらすと考えています。

アルトリアは、今回の我々による投資により、クロノスグループが成長投資や、研究開発や知的財産への投資を加速する手助けとなるものと期待しています。さらに、アルトリアは自社の専門知識を提供し、クロノスグループが成長する世界の大麻市場で事業を行う支援をいたします。専門知識とは、規制への対応、規制に関する科学知識、コンプライアンス、政府対応そしてブランドマネジメントを含みます。

クロノスグループについて

クロノスグループは、世界5つの大陸で多様な事業を行う垂直統合型の大麻企業です。クロノスグループは傘下にカナダで営業許可を保有する2つの企業を保有しています。Peace Natural Project社は、カナダで初の医療用大麻の販売の認可を得た企業です。また、ブリティッシュコロンビア州のOriginal BC社もクロノスグループの傘下です。クロノスグループは、医療用大麻の世界的ブランドであるPeace Naturalのほか、成人用大麻COVE, Spinachといったブランドを保有しています。クロノスグループは世界5つの大陸で生産・流通拠点を保有しています。

クロノスグループは、効率的な生産拠点、多様な流通・販売ネットワークを形成するためのインフラストラクチャーの確立を目指しています。クロノスグループは、革新的な知的財産、消費者の心に響くブランド群の創出そしてマネタイズすることに集中して取り組んでいます。クロノスグループは、大麻への認識を変化させ、責任のあるかたちで顧客満足を高めるような、業界をリードする企業となることを誓います。

クロノスグループはアメリカ合衆国内で事業は行っていません。アメリカでは現在連邦レベルで大麻は違法です。もし連邦レベルで大麻が合法化された場合は、クロノスグループを通じアルトリアは有利なポジションで事業を展開できます。

取引ストラクチャー

合意書に基づき、アルトリアは一株あたり16.25カナダドルでクロノスグループの株式を購入します。これは、過去10日平均株価11.48カナダドルと比較して41.5%のプレミアムがあります。取引総額は18億米ドル(24億カナダドル)となり、アルトリアはクロノスグループの45%の持分を取得します。

合意書に基づき、アルトリアは今後4年間で、一株あたり19カナダドルで持分をさらに10%追加取得する権利があります。この追加取得総額は10億米ドル(14億カナダドル)に上ります。

クロノスグループの株主、規制機関による認可などが、取引完了の条件です。取引完了に向けたアクションを迅速に開始します。2019年上半期には今回の取引は完了する予定です。取引完了後もクロノスグループはカナダの上場企業でありひきつづきカナダのトロントを拠点に事業を展開します。

今回の取引条件を記載した合意書のコピーは、SECやカナダの規制当局に提出されます。

 

あとはJPモルガンが資金を手当てすること、そしてラザードといった投資銀行がアドバイザーに入っていることなどが記載されています。これらの情報は今後のビジネスには関係ないので和訳していません。

アルトリアは、米国内だけで事業をする会社ですが、クロノスグループを通じて再びグローバルに展開する会社に変身するかもしれませんね。今後の展開が楽しみです。特に規制機関との戦い方のノウハウは豊富に持っているので、クロノスグループにとって強力な助っ人となるはずです。ただし、クロノスグループの既存の株主がOKするかは分かりません。今後もフォローする必要があると思います。



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スモーク

スモーク

新卒日本企業→豪州駐在→豪州企業転職→日本に帰り日本企業転職→外資系企業転職で今に至る。オーストラリアには7年在住。豪州株がポートフォリオの主力で総資産は1億円弱、年間受取配当金は税後で300万円。すでに経済的自由は達成も、まだまだ資産と配当金を伸ばしていきたいと考えている。

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