たばこ・大麻株分析

アルトリア、JUULに128億ドルの投資を実行

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アルトリアが、電子たばこで快進撃を続けるJUULの株式128億ドルを投資するという発表がありました。先日の大麻企業のクロノスグループへの投資といい、かなり本気で「紙たばこ以外の商品」への事業拡大を図っています。いつものように、アルトリアの発表を若干の意訳ですが、和訳をしました。ただし、、今回のプレスはメチャクチャ長いので、全部訳すのは時間が掛かりすぎます。概要を記載します。

JUULについては以前に記事を書きましたのでご参考にリンクを貼っておきます。

高成長の電子たばこ企業JUUL

アルトリアによるJUUL持分への128億円の投資に関するプレスリリースの概要

アルトリア、JUULの持分に128億円を投資し、ハームリダクション(喫煙の害を軽減する)を加速し、事業成長を図る

  • アルトリアはJUULに128億ドル投資し、同社の35%の持分を取得し、(JUULの100%持分は380億ドル)アルトリアはJUULに取締役を派遣できる。JUULは引き続き独立企業のままでいる。
  • 35%の持分を維持するため、アルトリアはJUUL株の先買い権がある。
  • アルトリアは6年間JUUL株を転売しない。
  • JUULはアルトリアの流通チャネルを利用できる。JUULの製品をアルトリアの流通チャネルを通じ販売できる。JUULの味付きたばこは引き続きJUUL.comでのみ販売する。
  • JUULはアルトリアのデータベースを活用できる。アルトリアの成人喫煙者に向け、同社製品のプロモーションなどを行う。
  • アルトリアはJUULを支援し、全米23万もの小売店でのJUUL製品販売を促進させる。
  • アルトリアは、電子たばこについては、最低6年間はJUULを通じてのみ販売する。
  • JUULへの投資(と同社の製品)は、FDAの認可待ちのICOQを補完する効果がある。

戦略面での今回の投資の合理性

  • 最大かつ最速で成長している電子たばこ会社の持分を保有し、成長機会を得る。
  • JUULは引き続き独立企業のままでいることで、JUUL経営陣の柔軟な発想を引き続き生かす。
  • 電子たばこの米国外の展開と売上成長を図る。
  • アルトリアは、紙タバコからの移行を考えている喫煙者にリーチできる。アルトリアは電子たばこの販売という意味では最も良いポジションにいる。

今回の投資の資金調達

  • 今回の投資の資金調達源として、JPモルガンからの146億ドルの借り入れを行う。18億ドルの借入枠は引き続き残るが、クロノスグループへの投資に使用される可能性がある。

財務上の影響

  • アルトリアは本日、2019年末までの5~6億ドルのコスト減プログラムを発表する。第三者への委託や、労働コストを削減する。このコスト削減により、JUULとクロノスグループへの投資により発生する借り入れ金利と相殺できる。

2018年のガイダンス

  • 前回発表同様、2018年の一株利益は3.95~4.03ドルとなる見込み。2017年と比較すると16.5~19%の上昇となる。
  • ただ、2018年4Qは一株あたり0.23~0.25ドルの減損等が発生する見込み。これは既存電子たばこブランドの Nu Markの販売停止によるもの。

長期的な見通し

  • 2019年の一株利益は、2018年から7~9%の増加を見込んでいる。
  • アルトリアは、今後も長期的に一株利益成長率を7~9%を目標とし、配当性向は80%を維持する。

 

以上がアルトリアからのプレスリリースの概要です。

今後も引き続きEPS成長を7~9%を目指すということなので、配当金も毎年平均で7~9%増を図るということです。クロノスグループやJUULへの投資で成長を維持するということですね。逆に言うと、これまでのドル箱だった紙タバコだけでは、成長は維持できないと見込んだという事かと思います。

とんでもない金額を借り入れしますね。このディールで判明したのですが、JUULの時価総額は4兆円もするんですね・・・。マーケットに高値掴みだと思われたら、株価に影響するかもしれません。

大麻市場と電子たばこJUUL製品への進出で、今後アルトリアがどうなるかはわかりません。これは相当な戦略を考えて実行したものかと思います。

株主としても、ビジネスの観察者としても今後が非常に興味深いですね。



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スモーク

スモーク

新卒日本企業→豪州駐在→豪州企業転職→日本に帰り日本企業転職→外資系企業転職で今に至る。オーストラリアには7年在住。豪州株がポートフォリオの主力。年間受取配当金とブログ収入で税後で年間300万円を得ている。すでに経済的自由は達成も、まだまだ資産と配当金を伸ばしていきたいと考えている。

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